すぐに施工が終わるへこみもあれば、かなり時間と手間がかかる大変な施工もあります。
今回は板金屋さんからのご依頼です。
へこみの状態は特殊で大変だったのですが、黒のボディーカラーとそれに加えてスクラッチシールド車両という厳しい条件での作業でした。
まず、フロントドアの状態です。
三日月型にへこんでいますね・・・
そしてリアドア。
フロント側よりも深くえぐった様な状態です・・・
黒のボディーカラーは歪みやキズが目立ちやすくて、特に注意が必要となります。
そして、スクラッチシールドというクリヤー塗装です。
スクラッチシールドとは、ちょっとした擦り傷程度なら時間経過とともにキズが生じる前の状態までほぼ復元してくれるすばらしい塗料です。
ですが、修理・磨きとなると板金屋さんも大変ではないでしょうか?
デントリペアでもポンチング(表面パネルのたたき作業)を必要としないへこみでは何の問題も無いのですが、今回のえぐった様なへこみや歪みを取る作業ではスクラッチシールドはちょっと問題です。
特にポンチングには注意してリペアを進めます。
まずはフロントドア側の施工後です。
写真に写っている時計の針が結構進みましたね・・・
フロントドアは施工が終わって景色の映りこみもバッチリです。
ですがリアドアが・・・
さぁ問題のリアドアです・・・
へこみ方が複雑で深さもある為に鋼板の伸びなども心配です。
じっくり焦らず、得に丁寧に施工を進めていきます。
幸いにもツールアクセスは良好でした。
心配した鋼板の伸びも致命的ではなく、きれいに絞れたかと思います。
ポンチングも極力少なくしてリペアしました。
またまた時計の針がかなり進んでいますね・・・
目立っていたあのへこみ達はきれいすっきりなくなりました。
最後に景色の映りこみでの確認もきっちりして施工終了です。
お客様にもかなり喜んで頂けて、お役に立ててよかったです。
どこまでも可能性のあるデントリペア。
今まであきらめていたへこみもデントリペアでお役に立てるかもしれませんよ。
2016-04-03